OPTモデル(Optimum Performance Training Model)とは最適なパフォーマンス向上を目的とするNASMが提唱するメソッドになります。
大きく3つの要素から成り立っており、細かく6つの段階に分けられ構成されているのが特徴です。
Phase1:安定性
Phase2:筋持久力
Phase3:筋肥大
Phase4:最大筋力
Phase5:パワートレーニング
Phase6:最大パワートレーニング
「Phase1:安定性」
安定性とは姿勢を維持する能力を指します。
安定性のトレーニングとしてPlank(Front bridge)が一般的ですが、動作を行っている最中の安定性は動きの中や不安定な姿勢によって獲得する事が出来ます。
左右均等に決まった姿勢で行うトレーニングとは違う、安定性持久力の向上を目指すトレーニングになります。
「Phase2:筋持久力」
正しい動きを反復して行う能力を指します。
同じ動作の繰り返しを正確に、乱れることなく行う事は競技に於いても重要な要素になります。
「Phase3:筋肥大」
今持っている筋肉量を増やす事、特に断面積を増やすことを主眼に置いています。
筋の物理的な力は解剖学的断面積ではなく、生理学的断面積の大きさによって増大します。
車で例えるならエンジンの排気量を高めることに似ています。
「Phase4:最大筋力」
最大筋力とは1回でどれだけ大きな出力を行えるかを指します。
3要素と言われる筋断面積の大きさ、速筋繊維の割合、筋の動員率が最大筋力を決めています。
単純な動きかつ、短時間で行われる競技の多くは最大筋力が記録に大きく直結する場合がほとんどです。
「Phase5:パワートレーニング」
パワーとは力×スピードで求められる出力を指します。
速度という要素が加わる事によって力は大きな出力を出します。
「Phase6:最大パワートレーニング」
パワートレーニングの最大加速度と力の発揮率を高めるトレーニングを指します。
最大加速度とはトップスピードでの加速度を意味し、力の発揮率はどれだけ効率よく力発揮が出来ているのかを表します。
どちらの要素も最大パワートレーニングの根幹を支える部分になります。