子供が大人に比べて患者数が少ない背景を多くの科学者は不思議に思っています。
この不可解な理由に対して一定の証拠が増えてきた事もあり、代表的なものを記載します。
①抗体産出の能力
②強力な自然免疫を持っている
③生理的な特徴
①抗体産出の能力
子供はT細胞が比較的未成熟なので遭遇したウイルスに応答するの能力が敏感であり、効果的な免疫応答を起こすことによって増殖する前にウイルスを排除している。
対象者:大人32人・18歳以下の子供47人
手法:RT-PCR
調査抗体:スパイクタンパク質・ヌクレオカプシドタンパク質
②強力な自然免疫を持っている
風邪の原因となる季節性コロナウイルスのリザーバーである子供は、もともとコロナウイルスに対するいくつかの保護効果を発揮しているとされる。
対象者:大人60名・24歳以下の65名
調査細胞:T細胞(メモリーT細胞)
③生理的な特徴
コロナウイルスが細胞から侵入する場合、入口となる受容体が必要である。
大人の受容体に比べて子供の鼻に存在する受容体が生理的な特徴から少ない。
対象者:大人・子供
【参考資料】
日経サイエンス https://amzn.to/3fUX0lm