病気は”治療する時代”から”予防する時代”へと変わり、医療の進歩によって病変は初期の段階で発見する事が可能となりました。
日本人が一生の内にがんと診断される確率は「2人に1人」と言われ、身近な病気である一方、その予防に対する意識は罹患して初めて強くなると言われます。
大事にならない為にも定期的な検査によって大病を未然に防ぎ、健やかな日々を過ごせるよう定期健診などの心掛けが重要になってきます。
がん患者数の1位である「大腸がん」や3位である「胃がん」に関わる内視鏡検査について、それぞれの検査を受けてきましたので報告します。
準備と体調変化:前日~診療まで
21:00 夕食
23:00 ラキソベロン内用液+水400ml
~就寝~
06:27 サルプレップ150ml①(1/3)+水150ml
06:32 ガスコン錠×3
※本来はサルプレップ以前に服用する為、飲む順番を誤っています。
06:37 サルプレップ150ml①(2/3)+水150ml
06:44 放屁/やや腸の蠕動運動を感じる。
06:47 サルプレップ150ml①(3/3)+水150ml
06:57 水150ml(1/3)
06:58 排便*2回/普通便及び軟便
07:07 水150ml(2/3)
07:17 水150ml(3/3)
07:23 排便/泥状便
07:27 サルプレップ150ml②(1/3)+水150ml
07:37 サルプレップ150ml②(2/3)+水150ml
07:47 サルプレップ150ml②(3/3)+水150ml
07:50 排便/ほぼ水様便
07:57 水150ml(1/3)
08:07 水150ml(2/3)
08:09 排便/水様便
08:17 水150ml(3/3)
08:18 排便/無色に近い水様便
09:10 排便/無色に近い水様便
09:30 クリニック到着
初めての下剤を体験しましたが、腹部の嫌な感覚は全くなく、自然な感覚での排便となりました。
当初、懸念していた便漏れも全くなく、コントロール出来る排便であったのが驚きでした。
クリニック情報
名称:かなもと内科クリニック
住所:愛知県名古屋市西区中沼町51
院長:金本高明 様
処方箋
サルプレップ配合内用薬480ml
腸内を洗浄し、内容物を排除する薬。菓子のラムネのような芳香と独特な甘さがある。
ガスコン錠40mg
腸内ガスを除去する為の薬。
ラキソベロン内用薬0.75%
自然に近い排便を起こさせる薬。無色透明で無味無臭。
胃カメラ
通称「上部消化管内視鏡検査」と呼ばれ、それぞれの消化管内で病変を目視で確認する検査方法です。
鼻腔または口腔から内視鏡を挿入し、上部消化管である「食道・胃・十二指腸」を検査する方法になります。
費用:3割負担
胃カメラ:約6,000円
胃カメラ+腹部エコー:7,500円
病理組織検査:10,000円
時間
麻酔などの事前の準備に10~30分程
検査自体は5分ほどで終了
流れ
大腸カメラに先立って検査や準備が行われ、血圧検査を2回実施し、消泡剤(ガスコンドロップ)の服用、その後に部分麻酔が行われ、検査室に案内されました。
麻酔は両鼻腔へ霧状のキシロカインが噴霧され、次いでゼリー状のキシロカインが挿入側の外鼻孔へ2度に渡って浸潤が行われます。
挿入口の確認としてゴム製のスティックを挿入し、痛みや違和感の確認を同時に行った後、口腔へ霧状のキシロカインで麻酔、そのまま内視鏡検査室へ案内されます。
検査室では、検査台に左側臥位の状態で行われ、モニターで上部消化管を鑑賞しながら検査を受けます。
感想
鼻腔への麻酔時に看護師曰く「構造から一般的には右側の外鼻孔から挿入する事が多いですが、どうやら左側の方が広いかもしれない」と話されており、どうやら広がるような音があればそちらが広いと考えるようです。
内視鏡を挿入時の咽頭反射が起きないように口腔からの麻酔が行わえれる為か、以後は話しづらく思ったような声量で話せなく、咽喉に違和感を覚える体験をしました。
人生で2回目の胃カメラでしたが、とてもいい経験をしました。また度々検査を受ける事で被検者側の慣れもあるように感じ、回数を重ねれば重ねるほど違和感を感じる事も少ないように思いました。
診断:特筆すべき点なし
大腸カメラ
通称「大腸内視鏡検査」と呼ばれ、大腸にポリープや腫瘍などの病気がないかどうかを調べる検査になります。
肛門から内視鏡を挿入して大腸内の観察が行われ、隆起した粘膜である「ポリープ」が見つかれば生検鉗子(せいけんかんし)やスネアで切除します。
費用:3割負担
大腸カメラ:6,000円
大腸ポリープ切除:20,000~25,000円
組織検体(病理検査):4,000円
時間
全身の着替えが5分ほど、その後の鎮痙剤の投与などで5分
検査自体は10分~15分ほどでした。
流れ
検査着は臀部に開閉口があり、側臥位で検査台に乗ります。
その後、大腸の動きを抑える鎮痙剤(ブスコパン、グルカゴン等)の筋肉注射があり、医師による肛門周辺の確認後、内視鏡の挿入になります。
検査中は被検者が仰臥位・左右の側臥位を医師の指示のもとに行い、スムーズな内視鏡の挿入に協力します。
検査中は、検査台からみて左斜め上と右側のモニターから随時映像を確認ができます。
検査後、着替えを行い腹部のエコー検査があり、主治医からの診断を頂き終了となります。
感想
初めての大腸カメラでしたが、内部に貯留する液の排出と同時に内視鏡で内部を詳細に観察できる事に感動しました。
また、直腸、SDジャンクション、S状結腸、下行結腸、脾湾曲、横行結腸、肝湾曲、上行結腸、回腸、盲腸を経過しながらの映像を確認でき、素人ながらももっとじっくり観察したいという気持ちが湧きあがりました。
観察時に内部の拡張をする為、炭酸ガスが送り込まれ違和感は殆どなく腹部が膨らむような感覚を少し覚える程度になります。
診断:特筆すべき点なし
まとめ
今回、食後の腹部膨満感からクリニックへ受診し、上部消化管及び大腸内視鏡検査となり、結果として異常は見当たりませんでした。
しかしながら、過去にピロリ菌の除菌治療を行っている為、今後も定期的な上部消化管内視鏡検査を必要とする事が判明し、予防の観点から行っていこうと思います。
準備から検査までの感想としましては、事前に聞いていたような不快感や苦痛は殆どなく、9:30に受付をしてから11:30までにはすべての検査を終えました。
また、今回の体験レポートについて私自身日本人の標準体型よりやや大きい事を考慮し、小柄な方や女性の方は私が受けた内視鏡のサイズ自体は変わらない為、違った印象を受けるかも知れません。
しかしながら、多くの方が予防の観点から定期的な内視鏡検査を受けることで未然に防げる可能性は大いに高く、その参考としてこのレポートがお役に立てれば幸いです。
内容:上部消化管内視鏡検査及び大腸内視鏡検査
日付:2024年9月5日
時刻:09:30~11:00
場所:かなもと内科クリニック
費用:11,530円(3割負担)